2025/02/07 足利遠征レポート -4-

2025/02/11

Day2: 2月8日

夜明けを求めて

さて、日帰りで十分行ける距離にも拘わらず私が足利に一泊した最大の理由はといえば、この地で夜明けの空を見たかったからなんですね。 生まれも育ちも関東の人間としては、冬の空はきっぱりと晴れ渡っているものという認識です。これが朝は放射冷却でぐっと冷え込んでいっそう寒くて空気が痛い。 遅い夜明けは、濃藍の空に鮮烈な橙色の帯をまとって、やがて金色の陽光を溶かして澄んだ水色に移っていく。 それが昔から美しくて大好きで、刀剣乱舞を、山姥切国広というキャラクターを好きになってからは、その硬質さや色合いを、彼に重ねて愛でるようになりました。 その景色を、この、彼の刀ゆかりの、足利の地で見たかった。 何より足利にはその観察にうってつけな場所がございまして。 美術館よりも西にずっと歩いて参りますと、織姫神社という神社がございます。 こちら、小高い山になっているんですが、その山頂には機神山(はたがみやま)山頂古墳という古墳がありまして、まぁともかく展望台がね、あります。 高台から関東平野の真っ平らな土地がよく見渡せる、なかなか良い展望スポットとなっておりまして、神社が南を向いていて、展望台も南側が開けているので素晴らしく良い日の出観察地点なわけです。 行きました。日の出が6時38分。空の色の美しい移り変わりが見られるのはその大体45~30分くらい前。 足利タウンホテルさんを選んだのは一番織姫神社に近いからなんですが、それでも歩くし、山も登る。20、30分はかかると見込んで、4時半くらいに起きてホテルを出ました。(計算がとても雑) ダウンコート着て来たのもこのためです。めっちゃ寒い。後で確認したら5時の気温が-2.7度でした。風もある。寒い。 大通りは街灯が結構狭い間隔で立っているのでまだ安心です。 ただ神社はね、暗い。それでもところどころに灯りはあるし、神社の社殿はずっとライトアップしているので、それはまだ良い。 問題はその先ですね。お社の脇に逸れると駐車場がある方に行けるんですが、その途中に階段があります。ここから展望台に上がります。 ほぼ真っ暗。 そんなことだろうと思いましたよ。懐中電灯は持ってきております。 綺麗に整った階段ではないので、足下に注意しつつ登ります。 ここまでですでに織姫神社への結構長い階段を上がってきているので、もうつらい。でも上る。 懐中電灯で足下を照らしつつ、東寄りが開けて見える場所を探してポジションを決めます。 見上げるとなかなかの星空。少なくとも東京方面よりは遥かによく見えます。 どうも早く着きすぎた感がありますが(計算がとても雑)、仕方ないのでゆっくり待ちます。 暗いのでちょっと怖いし、北風は冷たくて寒い。 でも星空の具合を見る限り全体的に晴れているようなのでそこは良かった。 関東平野の夜景や頭上の星空など見つつ過ごします。
織姫神社の社殿
5:01。織姫神社の社殿
まだ真っ暗な様子
5:10。真っ暗。
未明の空に星
5:23。これはスマホのカメラが一生懸命明るく捉えてくれたもの。実際はこれよりずっと暗いのですが、星がよく写っているので掲載。
星空
5:26。天頂に近い空。北斗七星がよく見えたので(中央。柄杓の柄が縦向きに見える)
色づいてきた空
5:32。やっと空の縁が色づいて見えてきました。これでもカメラが色を強く見せている方です。
色が鮮やかになってきた空
5:45。もう少し。
夜明け前の美しい空
5:57。見たかった景色。この空を見たかった。冬の夜明け。
一眼で撮影した空
5:58。こちらは一眼ミラーレス(OLYMPUS)で撮影したもの。
全体に明るくなってきた空
6:07。少し場所を移動。だいぶ明るくなってきました。
関東平野を一望
6:16。関東平野の真っ平ら感がよく伝わるかなと。
画面右側に日に照らされる雲、左側には山にかかる紫がかった雲
6:34。上手く写せていませんが、「春は曙」といった風情だったので。
日の出
6:42。日の出。寒かった。冷え切っているのでもう帰ります。
次は展示初日のまちなかを観光。